天と天をつなげれば戦。

いい加減、カバを干支に入れて欲しい。

ある日、僕は同居人を追い出しました②

みなさんごきげんよう

 

 

 

さて、先日ブログ(?)を更新してみたは良いものの、思いの外の一大巨篇になりそうだったので、

小生意気にハリーポッター方式の上下巻に分けてみましたッ!笑

 

 

 

 

〜前回までのあらすじ〜

主人公はニキビが気になる普通の乙女。

ある日家に帰ると、そこには見たくもないキテレツな生き物が部屋の中を徘徊していたのです…!

 

でも私はこの試練を乗り越えたとき、天女に転生する予定のか弱い乙女。

 

 

がんばれ、わたし。今こそ決めるんだ!

机にとまったその生き物とわたしの運命を。

 

 

さあて、つぎの選択肢は?

アタックチャーンス!

 

 

①虫さんとの楽しい共存パターン。

楽しい楽しい同居生活。机とハエと、それからわたし。みんな違ってみんなイケてる!

あははははは! んもぉ、それは昨日の残飯だってば、おバカさん。そっちはうんち。もっといいモノ僕が作ってあげるからね。いいから座って待ってて。

 

 

②生き残りをかけた殺し合い。

どちらかが生きる限り、どちらかは生きられぬ。選べよ。出て行くか死ぬか。殺るか殺られるか。

バトル・ロワイアル。サドンデス方式。

キタノ「今日は、ちょっと殺し合いをしてもらいます。」七原くぅーん!

 

 

 

 

みんな忘れてっかもしれないけど、 そういえば僕は男。ゴルゴや悟空と同じ性別。

血の気が多い可能性は大いにある。

 

天女?ばか言うな。そんなもんいねぇよ。

 

 

しかも僕は家主。たしか、人間以外の生命体の存在をこの家に許可していないはずだった。

 

つまり、、君とはずっと一緒には暮らせない。出て行く気がないなら。ね?分かるよね?

 

 

 

ゴンッ

 

 

 

その瞬間、僕の黄金の右手はコーヒーの入ったコップをつかみ、底面から虫に押し付けたのでした。

 

 

 

決まり手「押し潰し」。

 

 

 

……ハァ…ハァ……

 

勝利。大勝利。

しかも実害ゼロ。

殺った感もゼロ。

おまけに罪の意識もゼロ。

 

 

コーヒーちょっと(結構)こぼれたけどまあ戦績を思えばOK。 ヴィクトリーには違いない。

 

 

技術点だけじゃない、芸術点もかなり高め。

だって痕跡がない。そこにいた気配すらない。

その仕事ぶりには美学すら感じるほど。きっとゴルゴも舌を巻く。

 

 

でも本当は、そこ(底)に地獄絵図が広がってる。

半径2センチの地獄。(これが現実)

 

しかし生粋のグロNG派閥に所属してる僕には、 死体遺棄なんて出来るはずもありません。

 

 

「でも誰が片付けるんだ?」

「僕しかいなくね?」

 

 

ダメ。僕には出来ない。というか僕は殺しはやらない主義。

でも一個だけ思い当たる節があって、右手に関しては管轄外。

この言い訳でどう?ぬ〜べ〜みたいじゃない?

 

 

もう何が何だか分からなくなってきたので、

とりあえずaikoでも聞いて少し背の高いアイツのことでも考えてみることにしました。

 

 

………♪…………♪………♪……

甘い匂いに誘われたアタシはカブトムシだったんだよ…!

 

 

カ……カブ……虫……(思い出した)

 

 

あぁ……とりあえずアイツ(虫)を様子見してみっか……

 

 

(後回しにしたい…)

 

(でもまあとりあえず)

 

(チラッ)

 

 

おーけーおーけー。 大体わかった。 雰囲気つかめた。

 

こえー。超こえー。

 

アイツ、風の谷の奴らみたく大群よこしたりしねえよな。

「さあ行こう、ここもじき腐海に沈む。」みたいなことになんねぇよな……?

 

 

 

てかあれ、思ったよりアイツ3Dだった?立体保ってた?

もっと、扉に挟まれたトムとジェリーみたいな紙状を想像してた。

 

 

 

 

……死んで……る……んだ…よ、な……?

 

 

 

 

こえー。まじこえー。

 

「悪い悪いハエさん、甘納豆にな〜れッ!」で解決したい。ウィンガーディアム・レビオりたい。

 

 

 

 

考えてても仕方ないので、 とりあえず、まあ一旦?クリスティーアギレラでも聞いてみることにした。(現実逃避)

 

 

 

 

 

…♪……♪……(一回休み)……♪………♪…

 

 

 

はあ。いる。

答えを先送りにすること、早3時間。

もうすぐ夕食でこのコップを使う。しかも今、ちょっと喉乾いてる。

 

 

アイツをこのままこの世に、生きる恐怖に縛り付けておくのは、もはやアイツのためにも良くない。

 

 

そうだよ。

 

と、ティッシュボックスからおもむろに5枚くらいティッシュを引き抜きまして。

 

そんで、入れてから3時間以上経ったコーヒーの入ったコップのもとに馳せ参じまして。

 

 

次こそ確実に仕留める。

そう、デキル男は仕事をスマートに、エレガントにこなすものです。 確実に。かつ美しく。それはもう、後腐れなく。

 

 

今度はコーヒーをこぼさない様にっていうスケベ心も働きまして。

 

ごめんなさいごめんなさい、もうしません、と小声で呟きながら、 恐る恐るコップを持ち上げてみた。

そしたらね。

 

 

 

 

 

 

プ〜〜〜ンですよ。

 

 

アイツ、この機を逃すまいと、

一瞬の隙にゲラウェイして行きました。

 

 

覚悟はしてたけど、もう、呆然だよね。

 

 

アイツ、案の定、存命でした。

けど五体満足なうえにライフ満タンだとは思わなかった。

 

どうやらコップの底は軽い上げ底になっていて、暮らせる空間残ってました。

 

 

 

決まり手、無効〜〜。

アンド、こたつコーヒーまみれ。

 

 

まじか。

ここに来てまさかの共存パターン。

麒麟がこないパターン。戦乱の世に逆戻り。

 

 

ほら、仕事行ってる間に家出とかしてくれたりしても、いいんだかんね。

扶養には入れてないわけだし。税法とかまじめんどいからさ。

同棲は、、同棲はバレたらまずいって。

 

 

 

あとさ、ほんと首筋とかに休息の場を求めに来るのとかやめてくんないかな。

 

僕のこと、何らかのウンコと間違えてません?

 

共存するのがもう仕方ない選択肢として、 マウント取ってくるのホントやめて欲しい。

 

 

 

でも僕は家主。 そしてアイツは居候の者。

Vogueで言ったら、僕が編集長。プラダを着たミランダ・プリーストリーはこの僕。

そうさ僕こそがゲームメイカーなんだッッ!!

 

 

 

次の日の夜、普段通りにご飯の支度をして、

アイツの存在など気にも留めない感じで過ごした後、

 

テーブルに止まった一瞬の間に、ティッシュ一枚で仕留めた。

 

 

 

やった。遂に始末した。

しかし最期なんて案外呆気ないもの。

 

しかし僕としては、ゴルゴよろしく、後ろに立ったモノを処分したまで。

 

 

 

 

 

ちょれー。まじちょれー。

俺っちレベルアップ!

腐海からでもなんでも、かかってらっしゃい!

 

 

 

 

ひと仕事終えて、ゴキゲンでベランダに出ると、

 

そこには夏に死に場所を求めて彷徨ったセミが、

 

最期の姿で側溝に横たわっていました。

 

コイツもまた裏側を見せつけるように仰向けに。

 

 

 

 

 

 

 

おーーーまーーーえーーーらあああああああああああああ!!!!!!!!!

 

 

 

 

今度こそ、本当にゆるさない。

死してなお、の、その姿勢?なに?宣戦布告のつもり?

それとも生け贄か何か?捧げてこなくて結構よ。

 

 

おまえら、とうとう僕を怒らせたな。

この武蔵野のヴォルデモートこと僕を。

 

 

 

 

今なら、今なら怒んないから、不可侵条約むすぼ?

月額980円からでどう?

 

 

本当むり。きもいし。(結局ただの悪口)