天と天をつなげれば戦。

いい加減、カバを干支に入れて欲しい。

三十路の呪い

みなさんごきげんよう、、、


あれ、なんだか力が…これが三十路の呪いだというのか。


ついこないだ、おつかいからお家に帰ってくるときみたいに、かるーい感じで、「ただいま〜」みたいな感覚で、20代の門をくぐったはずだったのに、

もう30代の門をくぐって軽く3ヶ月たってました。


なんか、もう、無挨拶。
そんなことより省エネが優先。地球の今後が心配。

 

 


この前、友達の結婚式があったんで、仕事も落ち着いてたし午後休をとって散髪に行ったんです。

 

大きな鏡の前に座ってる自分て、恥ずかしくて目を合わせない様にしてるんですけど、これ分かります?

「カッコよくしてください!爽やかに!」とか自分で言ってるくせに、

当社比で若干爽やかになった自分が恥ずかしいの。

 

そうすると目線の先は、鏡の隣に貼ってあるシャンプーとか頭皮マッサージの料金表なのね。

まじ「抹茶スパ」にすげぇ興味ある人みたいになってっから!

ちなみに「抹茶スパはじめました。6,500円」とか緑色の字で書いてあって、


ばか高ぇ!パスタに6,000円越えはないわー。いち理容室の身分で調子のりすぎ。


とか頭の中で鋭いツッコミを見せた瞬間に


待って。これってジェットスパとかのスパじゃねぇ…?


あぶねー。抹茶スパって甘いんですか?とか訊いちゃうとこだったー。

 

でもね、これ分かんない。初めて見た人の6割が勘違いすると思う。だって緑色の字で書いてあんの。

じゃあ、たらこスパはなに、指宿の砂風呂みたいにたらこに埋まる感じ?なにそれ、おいしそー!自分おいしそー!


でもよく考えたらお店の人悪くなくね?たしかに抹茶は緑だし。
悪いの「スパ」の方じゃね?もっと紛らわしくない名前にしとけっつーの。

「抹茶de頭皮を抹さーじ!6,500円」

自分のセンスのなさを呪うよね。30年の粋を結集してこの有様。文系失格。三遊亭なら破門。

 

とかって一人でやってたんですよね。
美容師さんの軽妙なトークを話半分で絶妙に聞き流しながら。
それはもうごく自然な感じで。

 

というか、気遣って話しかけてくれる美容師さんを、逆に気遣う感じで。

 

 

で、ふと目の前の鏡に映る自分を見やったわけ。

 

いつも理容室でふっと目が合うアイツとは明らかに体型の違うオジサンが、気持ち爽やか目な顔して映っていらっしゃる。。


え……え…どちら様…?

 


恰幅がよくていらっしゃる。お腹周りが完全に3D。
3Dメガネなしでこの飛び出かた。

ジェームズキャメロンとかいたらAMAZING!是非次回作に!とか言われてたと思う。


アバター4あたりに出ちゃってるかもしれない…!

 

………………………

ふぅ。(現実逃避終了)

完全に僕だ。

シャツのシワでは言い逃れできない見事な三段腹。


何度見ても同じ。

もうこうなったら、別の理由で目を合わせたくない。

 


でも待って。体重は増えてないはずなのね。

 


だとしたらこれは。


確かに僕は、私服で理容室に行くときは割とゆるめのダボっとした服をよく着ていた。

 

結果、美容室で体型の変化を意識したことなんてなかった。


でも仕事ではやっぱり、一応転職組だし?
人によってはスキルアップ転職と勘違いしてくれる人もいるかもしれないんだから、それなりにシュッとしてないと?ナメられんじゃね?的な?


というわけで。


本日選んだのがコチラ。スーツファクトリーのスリムフィットワイシャツ。

 

アイロンがけ不要、ボディーラインをスリムに見せてくれる、モテリーマンの必需品!

 

………えっと。。

スリムフィットが完全に裏目に出た。


完全に油断してた。フィットした結果スリムを捨ててた。


そこーーー!いちばん捨てちゃダメなとこーー!

 

 

軽く全身タイツの予感はしてた。

乳首とか、ちょっと浮き立ってたし。

 

 

 

てか待って。


僕は結構いろんな人のこと愛を込めて「デブ」って呼んできた。

ずっと身近にあったはずのデブ。


なのに、隣のクラスのウワサのあの子、くらいのこの距離感。


すっげぇカワイイとウワサの、テニス部のアイツ。
たまに電車で見かけるから帰り道は同じ方向。
上のお姉ちゃんがバイオリンのコンクールで優勝したんだってー。へぇーすごーい。

 

みたいな。知ってはいたけど、たぶん奇跡が起こらないと接点ないかな、みたいな。


まあ要は、自分がデブである可能性について1ミリも意識したことなかった。

 


でも思い起こしてみたら。

主に暑いときに発散されるこの体液?つーの?
果汁かなって思ってたけど、ひょっとして、これって、万が一にも汗ってことない?

この過剰分泌される果汁も、ひょっとしてデブだからって可能性、、、ない…?

 


何この予感。
何この危機感。
生活習慣病の息吹。

 


そんでね、もう努力してもスリムフィットじゃ無理!って気づいた瞬間、もうびっくりするくらい潔く諦めた。


なんなら、何段腹まで行くか若干猫背気味にする余裕も見せた。

 

「大人とは、諦めの良さと、心の余裕を持ち合わせる生き物だ。」(2019、わたし)

 


30歳になってまたひとつ大人になったよ。


ハッピーバースデー自分。
まだまだ元気みたいだし、これはこれできっとステキな三十路の幕開け。